語彙力を増やすポイント
言葉の「早い」「遅い」や、語彙力が少ない、など、言葉の発達に心配は尽きません。どうしたら、より楽しく、より沢山の言葉を覚えられるか、3つのポイントを紹介します。
大切なのは「親子で楽しみながら」やることです。覚えさせようと考えず、遊びの延長としてぜひトライしてみてください。
スキンシップで記憶力を高める
言葉を覚えるための記憶力・集中力を高めるには、心身共にリラックスすることが重要です。そして子どもがリラックスしている状態になるためには、スキンシップを沢山とってあげることが効果的です。
子どもを抱っこしたり、手を繋いだり、スキンシップをとっていると、別名“幸せホルモン”と言われている「オキシトシン」という脳内ホルモンが分泌されます。オキシトシンは、その別名からも分かる通り、不安や恐怖を取り除き安らぎをもたらしてくれる働きがあります。
また、やる気や意欲を高める「ドーパミン」や、心を安定させる「セロトニン」の分泌量を調整する役割もありますので、スキンシップをとることで、記憶力・集中力を高めることが出来るのです。
絵本を読むときも、子どもを膝にのせて読み聞かせすれば、スキンシップがとれますし、子どももリラックスして絵本に集中できます。兄妹がいるなど、どうしても膝に乗せられない時は、身体をくっつけて隣に座ると良いでしょう。
お歌で楽しく・遊びながら覚える
子どもは遊びながら学ぶと言われています。ですので、子どもが大好きなお歌で語彙力を増やすこともできます。
歌は、メロディーやリズムがあるので歌詞を覚えやすいのです。また、昔から歌われている童謡には、普段使わない美しい日本語も沢山あります。はじめは意味が分からなくとも、気になったものから「これはなに?」と聞いてきて、徐々に覚えていきます。
また手遊び歌は、左右の手を使うので脳が活性化され、身体の使い方も覚えることが出来ます。誰もが知っている「グー、チョキ、パーで何作ろう?」の動きも、初めはチョキが出来ませんが、段々と出来るようになってきますし、子どもの身体をくすぐる「一本ばし~」はみんなで大笑いができ、スキンシップにもなります。手遊び歌は身近な言葉の繰り返しが多いので、遊びながら言葉を覚えることが出来ます。
もし、絵本の読み聞かの時間が取れない場合でも、ご飯の準備をしながら、或いはお風呂に入りながら一緒に歌を歌うことで、子どもと楽しみながら言葉を覚えることができます。
覚えた言葉を話させましょう
聞いた言葉を定着させるためには、子どもに話させるより効果的です。
例えば、絵本を見ながら「これはなに?」とクイズごっこをしたり、リンゴとミカンを並べて「どちらを食べたい?」と質問したりすると、子どもが自然に言葉を発してくれます。
また、言葉が出てくるようになったら、笑顔で相槌をうつように気を付けると、子どもが「お話しをきいてくれている!」と嬉しくなり、もっとお話ししたいと思うようになります。
- こども「電車」
- ママ「そうだね、〇〇君の大好きな電車来たね~」
など、子どもの感情を代弁してあげると、自分の感情とリンクして言葉を覚えていきます。
次に、単語文が出てくるようになったら、言い換えながら相槌をうつと、徐々に文章に近づいていきます。
- 子ども「電車。きた」
- ママ「そうだね。電車が来たね。かっこいいね」
など、形容詞などを加えると子どもの表現力がさらに広がっていきます。
参考URL
オキシトシンの効果:記憶力がよくなり学習効果が高まる?! | 一般社団法人 JABC日本ベビー&チャイルドケア協会
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